ノービザで3ヶ月の滞在が可能

ノービザで3ヶ月留まれます。

ノービザで3ヶ月の間台湾に留まれるようになったことの意義を認識している人はそれほど多くないかも知れません。つい、10年前(2012/11/1現在から)は、ノービザで台湾に留まれる期間は、たったの二週間だったのです。それでも台湾は小さな島なので十分であろうというのが、台湾政府の方針だったのではないかと思われます。もちろん申請すれば観光ビザは取れることになっていましたが、それは建前上で、純粋な観光では決して観光ビザが発行されないと言う現実がありました。つまり親族を訪ねるとか、語学学校に入学するとか、台湾で合法的に仕事をするとかの理由がある場合にのみ発行されていたようです。そしてそれを現地で居留証に切り替えることが出来る仕組みでした。そんな状況でしたから7年前に、ノービザで1ヶ月の渡航が許可された時に感激したのを今でも覚えています。
そもそも阿甘語言中文科は、このノービザで一ヶ月の滞在が出来ることを利用した短期の語学学校でした。多くの人は語学学校に通うと言うことでビザを取得してこられましたが、一ヶ月未満の留学も少なくありませんでした。3ヶ月というと、大学の語学中心のワンクールでした。今や、誰もが簡単に3ヶ月の留学を楽しむことが出来るようになったのです。

ノービザで3ヶ月の期間を利用しての台湾語学留学は最も理想的

考えてみて下さい。以前に3ヶ月一タームの台湾留学をしようとしたら、大学の語学中心に行くより仕方なかったのです。それは多くの書類を提出しなければなりません。入学前にストレスで潰れてしまいそうな煩わしさがありました。面倒な手続き・・・。
しかし、今、なんの手続きも入らずに、3ヶ月合法的に台湾に留まれるのです。そして、ただ留まるのではなく中国語を学ぶために打ち込む環境が与えられたのです。語学は自分の母語が邪魔をするので、徹底的に学ばなければなかなか自分のものになりません。一年も二年も学ぶ必要はありません。集中してある程度の期間没頭すれば自分のものになります。3ヶ月くらいの期間なら集中を切らす事なく学べるのです。語学の学習にはきりがありませんが、基礎さえしっかりすれば後は自分で学べます。こういう語学留学の経験は一ヶ月でもかなりの効果がありますが、3ヶ月なら申し分のない程度の期間と言えます。
澎湖島は美しいところですが、観光などに心を奪われずに、中国語を学ぶことに集中して頂けたらと願わずにいられません。この風光明媚な景色は現代社会のもたらすストレスを和らげてくれるに違いありませんが、観光のために来たのではないことを忘れてはなりません。ましてやアルバイトなどは考えないでいて下さいませ。学生がアルバイトをすることは台湾の法律で禁じられています。

ノービザで3ヶ月留まれる様になったので、授業時間が増やされる可能性があります。

しかし、不法労働を恐れる台湾政府は、この3ヶ月の期間に不法労働されないように色々と考えています。その内の一つは、授業時間を一日あたり2時間から3時間に増やすことでした。えっ! 台湾の語学留学は今まで2時間しかだったの?と言う人もいるかも知れませんが、語学は予習と復習が進歩の要なので、授業に集中するために、然るべき予習復習をするとかなりの時間を奪われてしまうので、それほど不思議な数字ではないのです。そうしたことを理解しているのにも拘わらず、時間を延長することにより、仕事に振り向ける時間を少なくしようと言うのが狙いです。
そのほか、警察の外事課によって行われていた、在留する外国人の管理を、外事課を移民局に格上げすることにより、きめ細かな対処をしようと考えているようです。もちろん不法労働にたいしては以前より厳しく目を光らせることになると思います。実際に規模の大きな学校は既に最低毎週15時間の授業が義務づけられました。と言っても授業を増やすと授業料が増えてしまうので、一時間を自習という形で増やして、学校にいる時間を増やす事により、この問題に対処しています。
当校のような小さな学校は、未だそうしたことは義務づけられていないのですが、大学の語学中心と同じように長期間のビザを発行して貰える学校に昇格するためにはカリキュラムを変更して、学校のグレードを高くする必要があります。当校は今のところ、そうしない事を選んでいるので、今のところ改訂はありません。ノービザで3ヶ月も留学出来るなら、もうそれでかなり十分だと考えていますが、変更が必要になった時の心の準備はしてあります。そうなったらここに書いてある料金表も改訂しなければなりませんが 現在の料金表は未だ有効です。もし改訂された時にはこの料金表を改訂して発表しますので心配はご無用です。

残高証明書が必要になるかも知れません。(今の所阿甘中文では必要ありませんが・・。)

台湾で不法就労することなしに、語学留学することの出来る資金の裏付けとなるのが銀行の残高証明書です。ご自分名義の通帳に、留学期間が3ヶ月であれば、54万円の金額が貯金されていることを、銀行から残高証明書を発行してもらい、証明する必要があります。今のところ当校ではこの残高証明書の提出を求められていません。個人的にはこんなことをしても、不法労働を防ぐことには何にも役に立たないと思います。日本人にとってはこの金額はそれほど大きなものではありませんが、国民総所得の低い国々・例えばマレーシアとかインドネシア、南ベトナムなどから来る人に取っては相当の負担です。とはいえ、彼らは知恵があって、互いに貸し借りして当日の残高証明書を作ってしまうので、あまり意味をなしていないと思いますが、とにかくこれが政府の要求なので守らない限り語学学校での履修が出来ないことになります。規模の大きな学校では必要のようですが、小さな学校で良かったと思わずにはいられません。実際大きな学校に行くには必要な書類が沢山あるので実に大変です。大きい学校ならそれだけよく学べると言うことはありません。小さな学校にないメリットもあるでしょうけれど・・・。

ではどの様にノービザで3ヶ月をうまく利用することが出来ますか?

台湾での3ヶ月の学習を終えて、一度出国し、再入国するならば以前と同じように3ヶ月間の滞在が許されると言うことですから、ある人はこれを利用して中国語の学習を続けています。多くの人は沖縄に行ったり、香港に出かけて戻ってきます。また、これは新しいルートですが、澎湖島から週3回直接に金門島へ飛ぶ空路が新設されました。それで、その飛行機で金門島へ行き、そこから船で廈門に行くというもので、台湾の国内料金並の格安ルートです。大陸のすぐ近くにあるかつて台湾と大陸との間に壮烈な戦いを繰り広げた金門島を介しての中国訪問は、日本人は未だ試した人殆どいないのですが,阿甘の学生はよく利用しています。
同じように高雄から直接廈門や澳門に行くことが出来ます。比較的安いと思います。以前は香港を経由してでなければ旅行が出来ませんでしたが、時代は確実に変わりつつありますね。ある人は退職者のロングステイを利用してこちらで中国語を学んでいますが、色々な手続きに翻弄されて、結局この方法を用いることにしました。これはなんの手続きも入らずに、いわば自動的に3ヶ月の更新が出来ますから、たまに日本に帰る事により、3ヶ月ずつ更新しています。

2012年10月から、馬公空港と廈門空港との間に定期航路が認可されました。しかし未だ実際の運行はありません。

澎湖島の政府は非常に実行力のある政府で、カジノの建設が頓挫(未だ頓挫したとは言えない状態ですが)したとは言え、島の発展を諦めたわけではありません。中国からの観光客を呼び込もうと次から次へと効果的な施策を繰り出します。
2012年10月からは、澎湖の馬公空港と廈門空港との間に定期路線が承認され、将来その二つの空港を飛行機が定期的に飛ぶことになります。今までは廈門に行くには、先ず金門島に飛んで、それから船で廈門に行くことが出来ましたが、この空と船の路線に加えて、澎湖島から直接廈門に行くことが出来るようになる予定です。当校の学生で、3ヶ月に一度出国することを繰り返すことにより、長期滞在を可能にしていた人にとっては、非常にありがたい展開です。澎湖から中国大陸にひとっ飛びになったのです。大陸の廈門に行って、コロンス島で遊んで、また澎湖に帰ってくれば自然と3ヶ月の滞在が許可されます。簡単にビザなしで長期間の留学が可能になりました。現在は金門に飛んで、そこから船か、或いは高雄に飛んで、高雄から廈門に行く方法しかありません。このルートの展開を待ちたいです。

更にはワーキングホリデーを使うならば半年又一年の留学が可能です。

台湾と日本の二国間のワーキングホリデーという制度が2009年6月1日から施行されました。31歳以下の方なら自分で台湾の出先機関である東京代表処のほかに横浜弁事処、大阪弁事処、福岡弁事処、那覇弁事処に出向く事により、ワーキングホリデー査証を得る事ができます。旅行代理店に代行して貰う事も可能です。この査証を手に入れるならば台湾で自由に仕事ができます。と言っても言葉が不自由ですと、仕事をするのは無理かも知れませんが、学校に通う事もできますので、このビザを取って来られるなら自由度がかなり広がります。当校もこのビザを取得して、学校に入学される方にはお小遣い程度の日本語教師の仕事の斡旋などの便宜を図りたいと思いますので、ご相談下さい。

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