阿甘語言中文科が澎湖島に誕生した理由
私、阿甘語言中文科の管理人は、もともと半年間の予定で台湾へ中国語を学びに来ました。
ところが、思うように中国語が上達せず、もう少し、もう少しと滞在を延ばしているうちに、気がつけば台湾での留学生活は2年半にもなっていました。
当時は夫婦で留学していたため、台湾に住んでいても日常生活では日本語を使うことが多く、今振り返ると、もっと効率よく中国語を学ぶ方法があったのではないかと思います。
それでも、私が台湾に長く滞在した理由は、もう一つありました。
私は台湾が好きになってしまったのです。
食べ物や気候、人々との出会い、そして台湾での生活そのものが好きになり、「できればもう少し台湾にいたい」と思うようになりました。
しかし、いつまでも留学生として台湾にいるわけにもいきません。
そこで2003年11月、逢甲大学での留学を終えることにしました。
ところが、帰国が近づくにつれて、「何とか台湾に残って仕事をすることはできないだろうか」と考えるようになりました。
そして、いろいろと考えた末、難しいことは分かっていましたが、自分で語学学校を設立してみようと思い立ちました。
台湾の中でどこに学校を作るかを考えた結果、私が以前から大好きだった場所、澎湖島を選びました。
こうして、阿甘語言中文科の前身となる学校が始まりました。
最初は日本語学校でした
学校を設立した当初は、日本語学校でした。
先生は私一人。
何もかもが初めてのことで、学校を運営することも、学生を募集することも、行政手続きをすることも、すべて手探りでした。
当時、外国人が台湾で学校を設立し、仕事をするためにはさまざまな手続きが必要でした。
私は台湾に2年半留学していた経験を生かして情報を集め、一つ一つ必要な書類を準備しました。
言葉や制度の違いもあり、関係機関とのやり取りで苦労することも少なくありませんでした。
それでも、一つずつ問題を解決していった結果、申請から約2か月後、2003年12月26日に日本語学校の設立許可を取得することができました。
今振り返ると、分からないことばかりだったからこそ、一つ一つ自分で考え、行動することができたのだと思います。
まず一歩を踏み出してみる。
そうすると、不思議なことに、少しずつ次の道が見えてくるものです。
「澎湖で中国語を学べませんか?」
日本語学校を始めた後、私は台湾留学時代に作ったウェブサイトを通じて、台湾留学についての質問にも答えていました。
ある日、一人の方からこんな質問をいただきました。
「澎湖島の日本語学校に短期間滞在しながら、台湾人の先生から中国語を学ぶことはできますか?」
この質問を聞いた瞬間、私は初めて気がつきました。
「そうか。ここで中国語を教えることができるのではないか。」
それまで、中国語のコースを開設することなど考えたこともありませんでした。
しかし、考えてみれば、私たちの学校は台湾政府の認可を受けた語学学校であり、台湾人のスタッフもいます。
そして何より、私自身が日本人の留学生として台湾で中国語を学んだ経験があります。
「日本から台湾へ来て、台湾人の先生から中国語を学びたい人がいるなら、そのための学校を作ってみよう。」
そう考え、今度は中国語(華語)科の開設に向けて準備を始めました。
そして、約1か月後の2005年9月27日、正式に中国語科の設立許可を取得しました。
こうして、澎湖島に日本人が運営し、日本人のために中国語を学べる語学学校が誕生しました。
なぜ澎湖で中国語を学ぶのか
台湾で中国語を学ぶなら、台北や台中、高雄などの大都市を選ぶ人が多いでしょう。
それでは、なぜ私たちは澎湖島なのでしょうか。
その答えの一つは、「勉強に集中できる環境」です。
澎湖には、大都市のような大きな繁華街はありません。
その一方で、美しい海、豊かな自然、ゆったりとした時間があります。
もちろん、台湾には美味しい食べ物も、買い物も、観光地もたくさんあります。
しかし、留学の一番の目的は中国語を学ぶことです。
だからこそ、日常生活の中で台湾を感じながら、必要以上に都会の誘惑に流されることなく、中国語の勉強に集中できる。
それが澎湖で学ぶ大きな魅力だと思っています。
留学生だったからこそ分かること
私自身が台湾への留学生だったからこそ、留学生がどんなことで困るのかを知っています。
留学生活では、中国語の授業だけではなく、住む場所、交通手段、食事、通信、生活習慣、授業中の質問など、さまざまな問題に出会います。
私自身も、台湾に来たばかりの頃は分からないことがたくさんありました。
だからこそ、学校を運営するようになってから、
「自分が留学生の時に困ったことを、次に来る学生にはできるだけ経験させたくない」
と考えるようになりました。
宿泊場所の準備。
交通手段のサポート。
台湾での生活についての相談。
授業についての質問。
中国語学習についてのアドバイス。
こうした一つ一つのサポートも、阿甘語言中文科の大切な役割だと考えています。
大きな学校では難しいことでも、小さな学校だからこそ一人一人に対応できることがあります。
それが私たちの強みです。
「長く学ぶ」より「集中して学ぶ」
私自身、台湾で2年半中国語を学びました。
その経験から強く感じたことがあります。
それは、
「台湾に長く滞在すれば、それだけ中国語が上達するとは限らない」
ということです。
大切なのは、留学期間の長さだけではありません。
限られた時間の中で明確な目標を持ち、集中して学ぶこと。
例えば、半年かかる学習内容を3か月で身につけることができれば、それは大きな価値があります。
3か月かかる内容を1か月で身につけることができれば、さらに大きな価値があります。
だから私たちは、短期間で最大限の学習効果を得ることを大切にしています。
もちろん、人によって必要な学習期間は違います。
大切なのは、自分に合った期間を決め、その期間を無駄にしないことです。
「藤田効果」――短期間でも大きく伸びる
私がこの考えを強く持つようになった、ある学生の経験があります。
その学生は、中国語をほとんど知らない状態で当校に来ました。
そして3か月間、毎日4時間の個人レッスンを受けました。
授業以外の時間も、中国語の音声を繰り返し聞き、テキストを目で追い、さらに声に出して朗読していました。
つまり、
聞く・見る・話す
という複数の刺激を同時に繰り返したのです。
その結果、わずか3か月で非常に大きな進歩を遂げました。
もちろん、本人の努力と能力があったからこその結果です。
しかし、それ以上に重要だったのは、
「3か月で中国語を身につける」という明確な目標を持っていたこと
だと思います。
私たちは、このような学習効果を「藤田効果」と呼んでいます。
阿甘語言中文科が目指しているのも、まさにこのような学習です。
留学はマラソンに似ています
留学はマラソンに似ています。
10日間なら短距離走かもしれません。
しかし、1か月、2か月、3か月と長くなるほど、最初の集中力を最後まで維持することが難しくなります。
だからこそ、常に目標を持つことが大切です。
マラソン選手は、42.195kmを最初から最後まで意識するのではなく、目の前に小さな目標を置きながら走るそうです。
中国語の勉強も同じです。
教科書の一課一課を一つの里程標として、
「今日はこの課を理解する」
「今週はこの表現を使えるようになる」
「今月はここまで話せるようになる」
という小さな目標を積み重ねていく。
そうすれば、気がついた時には大きな距離を進んでいるはずです。
台湾でしかできない中国語学習を
台湾に来て、毎日中国語を使いながら生活する。
台湾人の先生と中国語で話す。
授業で学んだ言葉を、その日の生活の中ですぐに使ってみる。
これは、日本で中国語を勉強するのとは違った大きな魅力があります。
そして、外国の土地で、好きな中国語の勉強だけに集中できる時間は、人生の中で何度も訪れるものではありません。
だからこそ、台湾に留学したなら、その時間を大切にしてほしいと思っています。
美味しい台湾料理。
美しい海。
観光。
買い物。
もちろん、それらも台湾留学の楽しみの一つです。
でも、忘れてはいけないのは、「なぜ台湾に来たのか」ということです。
中国語を学ぶために来たのであれば、その目的を大切にしてください。
スマートフォンや音声教材なども活用しながら、
聞く・見る・声に出す。
そして、何度も何度も中国語を使ってください。
阿甘語言中文科から、これから台湾へ来る皆さんへ
私自身も、かつては台湾に来た一人の留学生でした。
最初から中国語ができたわけではありません。
台湾で生活し、失敗し、困り、悩みながら少しずつ中国語を学びました。
そして、その経験が今の阿甘語言中文科につながっています。
だからこそ、私たちは「中国語を教えるだけの学校」ではなく、
「留学生が台湾で安心して生活し、短い期間でもできるだけ大きな成果を得られる学校」
でありたいと思っています。
澎湖という小さな島だからこそできることがあります。
大きな学校にはできない、一人一人に寄り添った中国語教育があります。
台湾で中国語を学んでみたい。
短期間で集中的に勉強したい。
台湾の生活を実際に体験しながら中国語を使ってみたい。
そんな方に、私たちの学校を選んでいただければ嬉しく思います。
台湾で中国語を学ぶ時間が、皆さんの人生にとって忘れられない時間になりますように。
そして、澎湖で皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

